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ウォームアップの重要性。怪我防止にも必ずしよう【前編】

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ウォームアップの重要性。怪我防止にも必ずしよう【前編】

テニスを子どもが始めた時に気になったのが、ウォームアップ、クールダウンをきちんとしている選手が少ないことでした。管理人が長年やっていたスポーツはそのへんをものすごくちゃんとやらないといけないスポーツだったので、アップもせずに試合をするとかありえないんですよね。
練習コートや壁打ちなど、ラケットを使って打つのはやりたがるくせに、走ったり、体操したり、ストレッチしたりのウォームアップは面倒くさがってほとんどやらない子をものすごく見かけます。

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ウォームアップって?

ウォームアップとは準備運動のことで、体を温め、運動する状態を心身ともに作り出すことです。
大人になってくると、急な運動は怪我につながるのを実体験としてわかっていたりするので(運動会で急に走って肉離れしたお父さんとかまさにこれですね)、体操などを念入りに行いますが、子供はそんなことしなくても、それなりに動けてしまうので、面倒くさがってやりたがらない子が多いです。テニススクールでの練習の時には、練習前にそのクラブのウォームアップメニューがあるので、みんなやってると思いますが、試合の時はコーチがいるわけでもないので、すぐにボールやラケットを使っての動きをしたがり、走ったり、体操したりという地味なものは自分から自主的にやっている子は少ないです。

ウォームアップの目的

  • 体温・筋温を上げる
  • 関節の可動域を広げる
  • 心拍数を上げ、試合に向けて集中する
  • これらのことで結果的に、体の動きがやよくなり、けがの防止につながります。

    体温・筋温をあげる

    体温、筋温をウォームアップとして上げる方法として次のようなものがあります。

  • ウォーキング、ジョギング
  • 体操・動的ストレッチ
  • ウェアなどで体の保温
  • サウナや入浴などでも筋温はあがりますが、それはウォームアップには適さないので省きます。

    骨の周りにあり、体を動かすのが骨格筋です。骨格筋を細かく分解していくと以下のようになります。

    骨格筋―筋繊維束の集まり―筋繊維の集まり―筋原線維の集まり

    筋肉を構成している一番小さい単位が「筋原線維」です。

  • アクチンといタンパク質で構成される細いフィラメント(筋原線維)
  • ミオシンというたんぱく質で構成される太いフィラメント(筋原線維)
  • 筋肉が動くメカニズムは、太いミオシンフィラメントに細いアクチンフィラメントが滑り込むことで筋肉が収縮し、収縮―弛緩を繰り返すことで筋肉は動きます。
    ミオシンフィラメントとアクチンフィラメントがスムーズに動くことで、筋肉の収縮がうまくいきます。

    筋温が上がることで、筋肉が滑らかに収縮することができ、反応の時間が早くなります。そのためボールに対する反応や、動き出しが早くなります。
    また筋温があがることで、代謝が高まり、酸素をたくさん体内に取り入れることができます。体が温まり血流も増えることで、体中の細胞に酸素が送られます。

    ストレッチは静的なストレッチよりも、動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)のほうが筋温をあげる目的に合っています。よく、サッカー選手のウォームアップで、ジョギングしながら、いろいろな動きをするものがありますが、あれは筋温を上げながら、全身を動かすことができ、とても効率的です。

    筋温を上げるという目的でウォームアップするのですから、上がった筋温を試合の前に下げすぎてはいけません。ジャージなどの上着を着て、しっかり保温することが大切です。テニスはショートパンツなど短い丈のウェアなので、寒い中足を出していたり、半そででウロウロしている子がたくさんいます。その日の気温や天気に合わせて、足の筋温を下げない、肩を冷やさないなど、自分が試合でいい状態でプレイするためにどうしたらいいのか、待っている間の服装も考えないといけません。

    【後半】へ続く。。。

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