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ニュートラルボールの質をあげるとは?意識を高く持つためには負けることも大切。

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意識の高い練習とはどういうことか。意識高く練習するためのお父さんお母さんの声かけの大切さについての記事はこちら。

我が家の子供たちは練習している意識のレベルに差があります。その意識の差がテニスのレベルの差になっている気もします。
子どもそれぞれの性格もあるので、どの程度声をかけるかも含めて、いろいろ考えます。
我が家で子どもたちとの会話の中でよくでるのが、「ニュートラルボール」の質です。
練習の前にも、この「ニュートラルボール」の質のために今日は何を意識して練習するのか、という話をします。

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ニュートラルボールの質をあげる

我が家では、以前に読んだ稲本コーチのブログから基本となるラリーのボールを「ニュートラルボール」と呼んでいます。
(昔の稲本コーチのブログにもよく出てくる言葉ですが、最近の記事を紹介します。)


守りでも攻めでもない、自分からはミスすることがない、試合中に打つ機会が一番多い基本のボールです。
このニュートラルボールの質=威力をどれだけ底上げできるかが大事だと思っています。
対戦相手によっては、このニュートラルボールでラリーしているだけで勝手にミスしてくれポイントが取れます。
自分にとってはニュートラルボール(コントロールできる基本のボール)だけれど、相手にとって打ち返すのが厳しい威力のボールだから、相手のミスが増えるわけです。リスクをとって、威力を上げたり、コースをつくボールを打たずにすむので、楽に勝つことができます。

重いボールとは何か

質の高い、威力のある、重いニュートラルボールとはどんなものでしょうか。
子供は「威力のあるボール=速いボール」と思い込む子も多いのですが、決してそうではありません。
よく「ボールが重い」という言葉を聞きます。
「重いボール」=「きちんとした打点で打つことのできないボール」だと我が家では考えています。

  • 思ったよりもバウンドのあと跳ねてくる。
  • 思ったよりも回転がかかっている。
  • 思ったより速い
  • これらのことがあると、きちんとした態勢で、きちんとした打点で、ラケットのスイートスポットで打つことができません。
    いつもと違うところで打っているので重たく感じるのです。
    対戦相手の予想を超えるボールを打つことができれば、相手はボールを重たく感じるわけです。


    威力=速さ・回転量・深さ

    質の高い、威力のある、重いニュートラルボールを打つ時に考えるポイントは3つです。
    この3つが揃って、威力のあるニュートラルボールになると思っています。
    それは「速さ・回転量・深さ」です。
    それぞれが単独ではあまり効果がありません。
    速いだけの軽いボールもあります。これは面があえば、返すことが容易です。
    チョリっと回転(スピン回転)がかかってるだけのボールは、相手は打つまでの時間があるので、好きなところに打てます。
    浅いボールに関してはボールの後ろからしっかり入れれば、速くて回転のかかったいいボールでも打ち返せます。

    この「速さ・回転量・深さ」3つの要素を自分で意識して、練習することが大切です。
    子ども自身が日々の練習でを意識を高くもち、自分のニュートラルボールの質をあげるために、何をしたらいいのかを考え続けなければなりません。

    子どもは痛い目を見ないとわからない

    この言葉はうちの子の試合のことをコーチと話していた中で、コーチが言った言葉です。
    ちょうどバコバコ打ちたい時期で、自滅した試合があり、その話をしていた時にこんなことを言われました。
    本当に、その通りだと思います。バコバコライン際に打ち込んで、自滅して、負けて、泣くほど悔しい思いして、それでやっとニュートラルボールの大切さに気付きました。
    それまでも、さんざんニュートラルボールの話はしてるんですよ。
    でも、頭ではわかっていても、心底理解してないとだめなんです。
    この心底理解するのに、負けたくない相手に負けたりする「痛い目」が大事なんです。
    だから、管理人は中と半端な試合して勝つぐらいだったら、負けたほうがいいと思っています。
    子どもが心の底から、このニュートラルボールの大切さをわかれば、練習の中でニュートラルボールへの高い意識も自然とできるようになってくるはずです。



    子どもは「速いボールを打つ」=「強い」と思い込みがちです。
    大会に出て、いいニュートラルボール打つ選手を見かけたときは、ぜひ子どもと一緒に試合を見ましょう。
    そして、たくさん子どもと話をしましょう。
    痛い目にあって、ようやくわかるその日まで、理解するための種をまき続けましょう。

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